bouzan takami

書的田舎暮らし

最後の角川春樹

最後の角川春樹 伊藤彰彦

 

著者は角川家の発祥の地富山まで足を運び、多くの人に綿密な取材をして書いていま

す。ノンフィクションですが小説のような面白さがあります。

角川春樹は聖と俗のふり幅が大きく、俳人であり編集者で映画監督としての芸術的な才

能と、冷徹な計算のできる経営者の面があります。矛盾に満ちた存在です。

会社を追われ、刑務所に入り癌になっても心が折れない強さを持っています。その強さ

はどこから来るのか。読書によって鍛えられた想像力だと思います。作家が物語の主人

公に同化するように、自分がこうありたいと思う物語を作ることが出来るからだと思い

ます。

 

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