bouzan takami

書的田舎暮らし

光をえがく人 一色さゆり

光をえがく人 一色さゆり著

 

光と影をテーマにした短編集です。光をえがくには影を上手に描く技量が必要です。この短編集の主人公は人間の影である懺悔、怒り、差別、政治の暴力をアートの力で乗り越えていきます。読後感は爽やかです。

 

アジアを舞台にしたアート小説です。アジアの経済が成長している中でアートマーケットも大きくなっています。いまアジアのアーティストが評価されるようになってきています。世界のアートマーケットを牽引するのはアジアになるような気がします。

 

短編集の中の「人形師とひそかな祈り」は日本の人形とフィリピンの人形の霊的な交流が描いてあります。アートを理論ではなく霊的なとらえ方をしています。著者の新しい試みの小説だと思いました。

 

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フィリピン