bouzan takami

書的田舎暮らし

日本の心象 刀剣、風韻、そして海景 姫路市立美術館

日本の心象 刀剣、風韻、そして海景 姫路市立美術館 開催期間 2021年7月3日(土曜日)から9月5日(日曜日) パンフレットに「世界遺産姫路城を擁する姫路の地に刀剣ファン必見の名刀が勢揃い」と書いてありました。刀剣ファンは年配の方が多いと思っていたら…

室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界

室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界 清水克行著 ハードボイルドな題名に興味を惹かれて本を買った。幕府にも朝廷にも実力がなく自分は自分で守るしかなかったアナーキーな時代。生きるためには何でもありの実力の世界です。 何でもあり…

兵庫陶芸美術館 後期 特別展 赤木清士コレクション 古伊万里に魅せられて―江戸から明治へ―

兵庫陶芸美術館 後期 特別展 赤木清士コレクション 古伊万里に魅せられて―江戸から明治へ― 7月20日から後期展が始まりました。人が多いなと思っていたら、「夏休み! 1日 まるごと こどもの日」というイベントが開催されていました。親子でメモを持って作品…

短編回廊 アートから生まれた17の物語

短編回廊 アートから生まれた17の物語 ローレンス・ブロック編 アート作品を題材にした短編小説集です。ローレンス・ブロックがアイデアを出し、17人の小説家に依頼してできた短編集です。アート作品を見て作家が短編小説を書くアイデアはおもしろいと思いま…

生贄探し 暴走する脳

生贄探し 暴走する脳 中野信子 ヤマザキマリ著 認知科学者中野信子さんとイタリアの歴史に詳しい漫画家のヤマザキマリさんの対談集です。おふたりの専門分野がクロスする部分が刺激的です。対談形式は二つの視点からの相乗効果があっておもしろいです。 日本…

美術は宗教を超えるか

美術は宗教を超えるか 宮下規久朗 佐藤優著 西洋美術のルールで現代アートの評価がされます。現代アートを理解しようとおもえば西洋美術史を学ぶ必要があります。西洋美術史は宗教の知識がないと理解しにくい。この本は美術史と宗教の専門家の対談形式で書か…

古伊万里に魅せられて 兵庫陶芸美術館

赤木清士コレクション 古伊万里に魅せられて―江戸から明治へ― 兵庫陶芸美術館 会期6月12日(土)から8月29日(日) 日本の陶磁器は西洋美術史的には工芸品として扱われていました。最近はアートとして評価されるようになってきました。村上隆さんが日本の陶…

世界のなかで自分の役割を見つけること――最高のアートを描くための仕事の流儀

世界のなかで自分の役割を見つけること――最高のアートを描くための仕事の流儀 小松美羽著 出版社ダイヤモンド社 古代中国では目の呪力を強めるために呪飾を加えた、巫女たちが敵陣にたいして一斉に呪祝を行った。戦いが終わるとその巫女をとらえて伐り殺し、…

川端康成「魔界」の書

川端康成「魔界」の書 疋田寛吉著 著者は小学生になる前から筆を持ちなれていたが、書家について習ったことはなかった。正式に書を習いたいと思い川端康成に書家を紹介してほしいと頼んだところ、書家に習う必要はないといわれたそうです。 川端康成の書につ…

猫のダヤン35周年 ダヤンと不思議な劇場 池田あきこ原画展

姫路文学館で開館30周年記念 特別展「猫のダヤン35周年 ダヤンと不思議な劇場 池田あきこ原画展」開催されています。 期間2021年4月17日(土曜日)から6月6日(日曜日) 撮影スポットが会場内に設定されています。巨大なダンボールアート「お祭り広場」革を…

兵庫陶芸美術館 特別展 開館15周年記念特別展 「No Man’s Land-陶芸の未来、未だ見ぬ地平の先-」

兵庫陶芸美術館 特別展 開館15周年記念特別展 「No Man’s Land-陶芸の未来、未だ見ぬ地平の先-」 会期 2021年3月20日(土)~5月30日(日) No Man’s Land(主のいない、不毛の土地を表わすと同時に、意味と複数の異なる領域が重なり合った曖昧な状態)を…

私のマル 小野田實展

私のマル 小野田實展 姫路市立美術館 会期 令和3年(2021年)4月10日(土曜日)~6月20日(日曜日) 過去最大規模となる小野田實の回顧展です。 小野田實は具体美術協会の会員として活躍した。具体美術協会は前衛集団で伝統と断絶して他人の真似をしないこと…

おじさんはどう生きるか

おじさんはどう生きるか 松任谷正隆著 人生100年時代をどう生きるか。その答えがこの本に書かれています。 仕事とユーモアと新しいものに興味を持つことが大事だと思いました。 松任谷正隆さんは若く見えます。70歳を過ぎていてもおじいさんでなくおじさんで…

良寛への道 言葉に生きる

良寛への道 言葉に生きる 岡田勝明著 著者は夏目漱石が良寛さんの遺墨を求めたのは、芸術品の鑑賞のために求めたのではなく、自己の生き方、自己の救いの問題として必要としたと述べています。良寛さんの書を評価する重要な要素は求道者としての生き方にある…

永遠なれ魯山人  別冊太陽

永遠なれ魯山人 別冊太陽 監修山田和 魯山人の料理と器をメインに特集されています。 陶器は星岡茶寮で出される料理に使うために器をつくる。料理の材料は新鮮なものを使い、食材の各部位をすべて使い切る。実用のためのものです。虚飾の美を認めず、実質を…

多様性を楽しむ生き方

多様性を楽しむ生き方 「昭和」に学ぶ明日を生きるヒント ヤマザキマリ著 古代ローマから現代日本のように長い時間軸。日本とイタリアの空間軸。古今東西を使って多様性について具体的に書かれています。 昭和の時代は日本が高度経済成長を遂げた時代です。…

プログラマーがアーティストになる

レンブラントの身震い マーカス・デュ・ソートイ著 富永星訳 原題はThe Creativity Codeです。数学者がAIの創造力について書いた本です。チェスのチャンピオンが人工頭脳に敗れてから20年。AIは進化して今は創造力を持つようになりました。絵画、文学、音楽…

冬季特別展示「今森光彦-自然と暮らす切り紙の世界-」

書写の里工芸館で冬季特別展示「今森光彦-自然と暮らす切り紙の世界-」展が開催されています。会期/令和3年(2021年)1月6日(水)~4月4日(日) 切り紙の魅力にはまりました。写真集で見るのと違って、実物は迫力があります。原画、切り紙の習作が展示…

絵そらごとの楽しみ ― 江戸時代の絵画から ―

兵庫県立歴史博物館 絵そらごとの楽しみ ― 江戸時代の絵画から ― 会期:令和3年1月30日(土)~3月21日(日) 兵庫県立歴史博物館01 絵空事とは事実でないことを誇張して伝えることですが、誇張することで作者が伝えたいことをわかりやすくすることが出来ま…

もう春ですね

もう春ですね。フラワーセンターに花を見に行きました。 広場の菜の花はまだ咲いていませんが、大温室の中は暖かくて、彩鮮やかです。気持ちが暖かくなりました。大温室エントランスで「七段飾り」の雛人形や「かわり雛」のほか「お花のおひな様」などの展示…

三行で撃つ

2月14日 三行で撃つ 近藤康太朗著 ハードボイルド小説かと思ったら文章術の本だった。 書き出しは「ちょっとうまく書けたら、と思う人へ」から始まる。 ちょっとうまくメールやブログ文章が書けたらと思って購入しました。 第1章第1発。三行で撃つ。書き出し…

坂口安吾の未発表原稿発見

共同通信社の記事 堕落論」などで知られる作家坂口安吾(1906~55年)が太平洋戦争前に執筆したとみられる原稿用紙41枚の未発表作品が見つかったことが10日、分かった。浅子逸男・花園大教授(日本近代文学)が昨年11月に東京都内の古書店で入手し、坂口安吾…

和紙の里杉原

白い紙には神宿るといわれています。 古代より和紙は貴重品であり、神に供える神聖なものでした。鎌倉幕府の公文書は杉原の紙が指定されていました。日本有数の和紙の産地として栄えていましたが、明治に西洋の製紙技術が導入されてから徐々に衰退していきま…

アイデアを考える方法

思考地図 エマニュエル・トッド著 大野舞訳 著者はソ連崩壊を予測したことで有名です。この本は自分の思考方法を解説した本です。哲学は役に立たない。頭の中だけで考える思考を否定しています。 1・処理能力としての知性 例えばIQテストなどで測定できるも…

アーティストからサラリーマンになる

直島誕生 秋元雄史著 著者の経歴を見ると、現代アート作家として作品を制作しながら、アート関係のライターをしていた。公立美術館で招待出品をするようになっていたが、生活は不安定だった。 35歳のとき新聞の求人欄にベネッセが運営する美術館の学芸員の募…

植松永次展ー土と火 

兵庫陶芸美術館 植松永次展ー土と火 2020年12月12日~2021年2月21日 特別展ひょうごゆかりの古陶磁-丹波焼・三田焼・王地山焼展と同時開催されています。特別展では美術館所蔵作品でアレンジした「煎茶の道具立て」や「文房飾り」、「料理の卓飾り」を展示…

持たざる者が勝つ リープフロッグ

リープフロッグとは遅れていた国が先進国を飛び越えていくことです。 中国は固定電話網が発達していなかったのでデジタルが発展して、5Gでは世界の最先端の技術力を持っています。ガソリンスタンドの設置が遅れていたので、電気自動車が普及しています。イン…

買ってはいけないアート

教養としてのアート 投資としてのアート 徳光健治著 著者は現代アート販売のタグボートの経営者です。投資としてのアートの買い方が詳しく書かれています。 まず買ってはいけないアートとは。 1 価値の上がる仕組みのないところで、作品を買ってはいけない。…

「グレート・ギャツビー」を追え

「グレート・ギャツビー」を追え 村上春樹著 原題はCamino Islandで翻訳者の村上春樹が「グレート・ギャツビー」を追えにしたのだと思います。プリンストン大学・ファイアストーン図書館からフィッツジェラルドの直筆原稿(長編小説5作)が強奪されて物語が…

騙る

騙る 黒川博行著 帯びに「著者の十八番傑作美術ミステリー」と書いてあるように、美術系大学卒業で美術教師をしていた著者は美術の知識を持ったうえで、しっかりと取材をしているので贋作のリアリティがあります。骨董の世界は価値と値段を見極めるのは素人…