bouzan takami

書的田舎暮らし

ストリートの美術 トゥオンブリからバンクシーまで

ストリートの美術 大山エンリコイサム著

 

グラフィティアートはこれからどこに行くのか。

都市の壁を一瞬の間占有する行為は、刹那的なものです。書いては削除されるか、上書きされてしまう。バンクシーのように商業的に成功したグラフィティは壁ごと美術館に保存されるが商業的なグラフィティはフェイク。ほとんど物質的なアート作品としては残らない。

ベンヤミンは都市は写真の中にしか残らないといった。グラフィティも写真の中にしか残らない。画像によって記録されるアートになっていく。SNSによって世界に拡散されていくアートになっていくようです。美術館に飾られるアート作品よりパワーのあるアートになる。

 

竹林

 

妄想美術館

妄想美術館 原田マハ ヤマザキマリ

 

妄想力ですぐれた作品を作っている2人による美術解説書です。モダンアート以前のものは古臭い絵という意識を変えさせてくれました。

自分の好きなこと、マニアックな分野を追求して作品を制作する。売れる作品より情熱をもってつくった作品のほうが人は魅了される。二人とも作品を制作する立場から明言されています。物を作る楽しみはそういう事だと思います。

 

 

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春蘭

 

 

イタリアンパセリ毎日収穫

イタリアンパセリは毎日収穫できます。苗を植えて毎日水をやるだけ。初心者むけの野菜です。パセリ特有の香りは食欲増進、食中毒予防効果などがあるようです。自分で作った野菜は食べると効果があるような気がします。

4月なのに連日夏日のような暑さです。野菜の水かけは気分が涼しくなって爽快です。

 

 

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イタリアンパセリ4月

 

 

特別展オールドノリタケ×若林コレクション 兵庫陶芸美術館

特別展オールドノリタケ×若林コレクション 兵庫陶芸美術館

 

アールヌーヴオーからアールデコに咲いたデザイン会期2022年3月19日から5月29日

 

明治にアメリカに陶磁器を輸出するためにローカルな日本の文様から転換してしていま

す。アメリカに支店を出して積極的に西洋のデザインを取り入れるマーケティングを行

っている。デザイン志向で世界的な視野を持って経営していたのがわかります。

金色とゴールドと組み合わせた豪華ディナー食器を制作しています。金だけでは重厚な

豪華さは出せないと思いました。色の組み合わせがすぐれています。

 

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兵庫陶芸美術館ディナーセット

 

 

 

現代アート投資の教科書

現代アート投資の教科書 徳光健治著

 

著者は現代アートをネット販売するタグボートの経営者です。コロナ禍での現代アート

市場の現状分析とこれからの予想について書かれています。

 

アート業界は前年費50パーセント割れが当たり前となり、持続化給付金を得ることで固

定費が少ないギャラリーは何とか生き延びることができている現状のようです。付け焼

刃で始めたオンライン販売も昨年夏以降すでに見向きもされなくなったそうです。

 

アートの民主化と大衆化により価格の透明性を持つネット販売がこれからの主流になり

そうです。アーティストは自分でプロデュースしてネット販売していく必要性を強調し

ています。画廊に頼らずにsnsを駆使して自分の作品を販売するようになると予想されます。

 

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梅林

 

 

 

最後の角川春樹

最後の角川春樹 伊藤彰彦

 

著者は角川家の発祥の地富山まで足を運び、多くの人に綿密な取材をして書いていま

す。ノンフィクションですが小説のような面白さがあります。

角川春樹は聖と俗のふり幅が大きく、俳人であり編集者で映画監督としての芸術的な才

能と、冷徹な計算のできる経営者の面があります。矛盾に満ちた存在です。

会社を追われ、刑務所に入り癌になっても心が折れない強さを持っています。その強さ

はどこから来るのか。読書によって鍛えられた想像力だと思います。作家が物語の主人

公に同化するように、自分がこうありたいと思う物語を作ることが出来るからだと思い

ます。

 

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公園

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人生ミスっても自殺しないで、旅

人生ミスっても自殺しないで、旅 諸隈元著

 

コロナで旅行に行けないので旅の本を買いました。

 

著者はルートヴィッヒ・ウィトゲンシュタインの哲学を小説にするために家に7年間閉

 

じこもります。その小説は評価されず生きていく意味を失う。そして旅に出る。

 

ルートヴィッヒ・ウィトゲンシュタインのゆかりの地を旅する話です。

 

キャシングしようとATMにカードを入れると出てこない。金がないので駅で野宿したら

 

片腕のない黒人に興味のないCDを売りつけられる。断れなくて追加料金まで取られる。

 

海外旅行でよくきくトラブルですが、著者の語りが面白くて一気に読みました。

 

著者は文章の書き方についてパウル・クレーのように書くべきだ。理論は解らない。た

 

だ何となくわかっている。と述べています。時間軸にとらわれない文章が魅力です。

 

これは一粒で三度おいしい本でした。旅行と哲学とアートの蘊蓄が語られています。

 

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お菓子の里ドイツ館